【自分を客観視する】ヒューリスティックとアルゴリズムの違い

公開:2021年03月16日

あなたはヒューリスティックアルゴリズムを知っていますか。

これらは、何かを決める時に使う考え方のことです。
過去に決めたことで、「あの時、こうすれば良かった」と後悔したことは誰でもあると思います。ヒューリスティックとアルゴリズムの特徴の違いを知って使えば、後悔することが減ります。

気になった方は、この記事を見てみてください。

ヒューリスティックとは

ヒューリスティック(Heuristic)とは、自分の経験に基づいて考えることです。
「なんとなくこれだろう」「勘で決めよう」と思った時などに当てはまります。
ヒューリスティックは、どんな経験に基づいたかによって分類できます。

代表的なものは、次の3つです。

  • 代表性ヒューリスティック
    ステレオタイプ(代表的なイメージ)に基づいたもの
  • 利用可能性ヒューリスティック
    思い出しやすい情報(経験)に基づいたもの
  • 固着性ヒューリスティック
    最初に得た情報(経験)に基づいたもの

アルゴリズムとは

アルゴリズム(Allgorithm)とは一般的に、「何かを解いたり処理するための手順」のことです。
しかし、認知心理学的には異なった意味になります。
認知心理学的な意味でのアルゴリズムは、決まったルール・手順を使って何かを決めることです。
ヒューリスティックの対極の存在だと言えます。

ヒューリスティックとアルゴリズムの違い

ヒューリスティックとアルゴリズムを簡単に紹介しました。
では、それぞれの特徴を比較してみましょう。

ヒューリスティックの特徴 アルゴリズムの特徴
ない 解決ルール ある
低い 客観性 高い
速い 速さ 遅い
対応できる 今まで取り扱ったことのない問題 対応できない

表から、それぞれ対極の特徴を持っていると分かります。
具体的に、ヒューリスティックとアルゴリズムの考え方の違いを知るために、3つの例を見ていきましょう。

例1 場面:お昼ご飯を食べるお店を決める時

あなたは海外旅行をしています。
右も左もわからないような場所で、あなたはどうやってお昼ごはんを食べるお店を決めるでしょうか。

「人がたくさん並んでいるお店を選ぼう」と即座に考えた人はヒューリスティックを使っています。
お昼時に人がたくさん並んでいるということは、それほどおいしいのだろうという経験に基づいて決めています。
一方、「自分なりの判断基準(どんな料理を出すか、価格、海外旅行雑誌に載っているかなど)を用意してそれらに当てはまるお店を選ぼう」と考えた人はアルゴリズムを使っています。

例2 場面:どちらの商品を買うか決める時

あなたはコンビニにドレッシングを買いに行きました。
そのコンビニには2種類のドレッシングが売っています。片方のドレッシングは残り1つで、もう片方のドレッシングは1つも売れていませんでした。

「残り1つの方を買おう」と即座に考えた人はヒューリスティックを使っています。
残り1つの方がたくさん売れているから人気なのだろうという経験に基づいて決めています。
一方、「自分なりの判断基準(ラベルの栄養成分、全国的にはどちらが売れているか、賞味期限など)を用意して、それらに当てはまる方を選ぼう」と考えた人は、アルゴリズムを使っています。

例3 場面:どちらの道を歩くか決める時

あなたは山奥でキャンプをしています。
周辺を探索しようとしたあなたの前に、2本の小道があります。
片方は、木漏れ日が差していて明るく、きれいな花がたくさん咲いている小道です。
もう片方は、木が生い茂っていてとても暗く、コウモリの鳴き声がする小道です。

「明るい方の小道を探索しよう」と即座に考えた人は、ヒューリスティックを使っています。
明るいから視界が良で安全だろうという経験に基づいて決められています。
一方、「自分なりの判断基準(周りに危険生物の看板はないか、咲いている花の種類、地形など)を用意してそれらに当てはまる方を選ぼう」と考えた人は、アルゴリズムを使っています。

人間は、ヒューリスティックに物事を判断しがちです。上記3つの具体例で、ヒューリスティックは即座に判断できています。

しかし、自分の経験に基づいて決めているため、主観的な判断です。
ヒューリスティックだけを使って物事を決めてしまうと、以下のようなリスクが考えられます。

  • 例1
    現地の人にとっては安くて人気のお店だが、日本人が食べるとおなかを壊してしまう。
  • 例2
    どうしても売れない商品だったため、常に残り一つにして売れるようにしている。
  • 例3
    明るい小道は危険生物の生息地で、咲いている花には毒がある。

このように、ヒューリスティックだけで決めてしまうと、後から後悔してしまうことがあります。
逆に、アルゴリズムだけを使うと、時間がかかってしまいます。
そのため、ヒューリスティックで見当を付けた後、アルゴリズムで客観的に評価すると効果的です。

イメージはヒューリスティックの助手がアルゴリズムです。

まとめ

この記事のおさらいをしましょう。

ヒューリスティックとは、自分の経験に基づいて考えることです。
アルゴリズムとは、決まったルール・手順を使って何かを決めることです。
ヒューリスティックとアルゴリズムは対極の特徴を持ちます。

ヒューリスティックの特徴 アルゴリズムの特徴
ない 解決ルール ある
低い 客観性 高い
速い 速さ 遅い
対応できる 今まで取り扱ったことのない問題 対応できない

ヒューリスティックだけを使うと、主観的な判断になりがちで後悔することがあります。
一方アルゴリズムだけを使うと、判断に時間がかかりすぎてしまいます。
ヒューリスティックの助手のようにアルゴリズムを使うことが、後悔しないコツです。

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