作業効率アップ!『ポモドーロテクニック』の解説と活用方法
人間の集中力は長くても2時間程度が限界だと考えられています。1日の勤務時間が8時間程度であることを考えると、連続して集中し続けられる時間はあまりに短いものです。
そこで、高い集中力を維持してパフォーマンスを高く保つためにおすすめの方法が、ポモドーロテクニック です。
この記事では、ポモドーロテクニックとは何か、そして有効な活用方法についてご紹介します。
この記事の目次
ポモドーロテクニックの実践方法
まずは、具体的にポモドーロテクニックの手順をご紹介します。
短時間の集中と休憩を繰り返す
ポモドーロテクニックでは、短時間の集中と休憩を繰り返します。
具体的には、「25分集中+5分休憩」を1サイクルとします。
25分間は実行するタスクに徹底的に集中し、休憩の5分間は「まだ仕事が続けられる」と思っても休憩しましょう。
4サイクル繰り返したら長めの休憩を取る
このサイクルを4回繰り返したら15分から30分程度の長めの休憩を取ることが推奨されています。
ただし、「午前の業務時間が3時間」などの場合は、6サイクルに延長する、もしくは3サイクルを2回に分けるなどして応用することをおすすめします。
ポモドーロテクニックを利用すると、2時間のうち20分(5分×4回)は小休憩にあてていることになり、一見進捗が悪くなりそうに見えるかもしれません。
しかし、長めの休憩の後に再度集中して仕事に取り組もうとしたときと比べ、集中力に大きな差が生まれます。
最初の2時間集中し続けてから長めの休憩を挟むよりも、集中力が高いレベルで維持されやすくなるため、結果として作業効率が高まる可能性が高いのです。
おすすめの取り入れ方
ポモドーロテクニックは、提唱時には「キッチンタイマーで25分を計る」というものでした。この手法が広く認知されている現在では、様々なサービスでポモドーロテクニックを活用できます。
動画サイトの活用
動画サイトで『ポモドーロタイマー』と検索すると様々な種類の動画がヒットします。
例えばYouTubeでは、ピアノジャズや波の音、焚火などの音とポモドーロテクニックを組み合わせた動画が多数ヒットします。
ニコニコ動画では、ゲームのBGMとポモドーロテクニックを組み合わせた動画も見受けられました。
また、集中と休憩の切り替え時に鳴る時報音以外は無音の動画もあります。
自分が集中しやすい音楽や環境音を使用している動画を活用することで、より業務に集中できます。
動画サイトを利用するデメリットとしては、業務内容や職場による制限で、動画サイトへのアクセスが禁止されているケースでは活用できないという点です。
同様に、イヤホンなどを使用できない職場環境の場合は、せっかくのBGMも意味を持ちません。リモートワークなど、比較的自由の利く状態での使用がおすすめです。
スマホアプリの利用
スマホにダウンロードできるポモドーロタイマーアプリも多数リリースされています。
iOS利用者はApp Storeから、Android利用者はGoogle Playから、それぞれ検索して探してみてください。
アプリによっては、集中時間と休憩時間のバランスを調整したり、リピート数を設定できるメリットがあります。
ポモドーロテクニックの基本は「25分+5分」の組み合わせとされていますが、もう少し長く集中する時間を設けた方が効率化できる、という人もいるでしょう。
このような細かいニーズにも応えられるのが、アプリのメリットです。
また、タスクを文字として登録することで可視化し、進捗状況の管理を行えるアプリもあります。自身の求める機能に合ったアプリを選択して、活用してください。
アプリ利用のデメリットとしては、期待する機能がアプリに備わっていない可能性もある点です。
『Focus To-Do』は通常のポモドーロタイマーとして利用できるのはもちろん、ToDoアプリとしての活用やポモドーロタイマーの詳細な設定もできる、おすすめのアプリです。
無料版でも十分便利ですが、有料版ではさらにマルチ端末間のデータ連携やリマインダー機能も使え、一層作業効率を高めてくれます。
Focus To-Do(アプリ版)
デスクトップアプリの利用
職場単位でポモドーロタイマーの導入を検討するのであれば、パソコン用のデスクトップアプリの導入もおすすめです。
『デスクトップ ポモドーロタイマー』で検索をかけると、複数のデスクトップアプリがヒットします。
独立したアプリケーションのものや、Webブラウザの拡張機能に組み込んで使用するものなど、内容は様々です。集中時間中のインターネット閲覧を制限できるものもあるので、業務の特性に合わせて選定することで、効率アップが見込めるでしょう。
注意点としては、コストがかかるものも存在する点です。
無償で利用できるものも少なくありませんが、一元管理しようとする場合は有償になるものなどもあるため、事前にチェックが必要です。
スマホアプリでおすすめした『Focus To-Do』にはPC版もあり、こちらも同様の機能が使えるためおすすめです。
Focus To-Do(PC版)
ブラウザでポモドーロタイマーを利用できる『Pomodoro Tracker』は、シンプルなインターフェイスが特徴的です。無償で必要最低限の機能が使えるため、有償版を導入する前に試してみるのもいいでしょう。
Pomodoro Tracker
仕事環境に合わせて最適な活用方法を模索しよう
ポモドーロテクニックは、「集中25分+休憩5分」を1サイクルとした短期集中を繰り返す時間管理術です。
1回あたりの作業時間は短くなりますが、長時間集中力を持続させる効果が期待できます。
ポモドーロテクニックを実践するには、動画サイト、スマホアプリ、デスクトップアプリなどを活用するのがおすすめです。
職場や業務環境、自分の特性にあったポモドーロタイマーを選んで、集中力の維持、作業効率の向上を目指しましょう。