質問の仕方ひとつでワンランク上の社会人に成長できるチャンスかも

最終更新:2025年03月07日 公開:2020年05月14日

みなさんは、ビジネスや日常生活など、あらゆるシーンで「質問」を活用できているでしょうか?

「質問なんて、子どもの頃から特に意識せずにしていたけど、本当に大事なの?」

と感じる方もいるかもしれません。

しかし、普段何気なく投げかけている質問こそが、コミュニケーションを円滑にするうえで欠かせないスキルの一つです。質問力を高めることで得られる恩恵は非常に大きく、実際に「うまく質問できる人は世渡り上手」と言われるほど。今回は、質問力を高める重要性や、その活用方法を最新の視点からご紹介します。

質問力がもたらすメリット

  • 理解力と学習効率の向上
    自分では解決できない問題をそのままにしておくと、同じミスを繰り返してしまいます。必要なときに質問し、疑問を解消することで、効率的に知識を吸収できます。
  • コミュニケーションの活性化
    適切な質問は相手との会話を円滑にし、相互理解を深めます。特にオンライン会議やリモートワークが増えている今、短い時間で確実に情報を得るためにも質問力は欠かせません。
  • 信頼関係の構築
    「この人はしっかりと考えたうえで質問している」という印象を与えられれば、上司や同僚からの信頼度もアップします。

理解を深めるための質問

まずは自分で調べる

すぐに人に聞くのではなく、一度自分で調べるクセをつけることはとても重要です。手間をかけて調べる過程で関連情報も自然に目に入り、知識の幅が広がります。

  • 記憶が定着しやすい
    自分で苦労して集めた情報は忘れにくい。
  • 副次的な情報が得られる
    答えを探す過程で、当初の疑問以外の有益な情報に出会うことも多い。
  • 自己解決能力が身につく
    繰り返すうちに調べ方も効率的になり、問題解決力が向上します。

具体的に質問をまとめる

「どの部分が」「どのように」「なぜ」分からないのかを明確にしてから質問しましょう。

    悪い例

  • 「なんかうまくいきません…」
  • 良い例

  • 「この工程で○○を実行した結果、△△になるはずが××と表示されてしまいます。どうすれば△△と表示されるようになるでしょうか?」

質問の意図を正確に伝えることで、相手もスムーズに答えやアドバイスを返してくれます。整理していく過程で、自力で解決策が見つかる場合もあるでしょう。

自分なりの答えを持って質問する

「私は○○だと考えましたが、どのように思われますか?」のように、自分の仮説を付け加えると、相手も「どのレベルまで理解しているのか」を把握しやすくなります。

  • 自分で考えたうえで質問すると、相手からの評価が高まる
  • 対話から得られる学びの質が向上する

状況を把握するための質問

状況や背景の把握

職場でトラブルが起きたものの、自分は当事者ではない場合など、詳細がわからず「なんだか雰囲気が悪い…」と感じることはありませんか? そんなときには、まず「なにか問題があったのでしょうか?」と一言確認してみましょう。
状況がわかれば、客観的視点から解決策を見出せる可能性があります。

疑問点は後回しにしない

説明を受けても理解できないときは、曖昧なままにせず遠慮なく聞き返すことが大切です。特にリモート会議やチャットツールだと意思疎通が難しい場合があるので、疑問点はその場で整理し、確実に解消しておくほうが後々のミスや手戻りを防げます。

最後まで話を聞く

相手の話の途中で、すでに答えやヒントが出ている可能性もあります。相手の話を遮って同じ質問をすると、聞いていなかった印象を与えてしまいがち。
相手の説明をしっかり聞いたうえで、ポイントがあいまいな場合のみ質問を追加するようにしましょう。

相手を知るための「興味的質問」

業務的なやりとりだけではなく、初対面の人との会話や雑談を円滑にしたいときこそ「質問力」が活きてきます。

クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン

    クローズドクエスチョン

  • 「はい」または「いいえ」で答えられる質問
    例:「あなたはコーヒーが好きですか?」
  • オープンクエスチョン

  • 「はい/いいえ」では答えられない質問
    例:「どうしてコーヒーが好きなんですか?」

クローズドクエスチョンは会話を始めるきっかけにはなりますが、やりとりが広がりにくいというデメリットがあります。オープンクエスチョンをうまく組み合わせることで、相手の考えや気持ちを深く引き出すことができます。

観察から質問を生み出す

相手の服装や持ち物、表情やしぐさなどをさりげなく観察し、そこから話題を広げると、相手は「自分に興味を持ってくれている」と感じてうれしくなります。
特に、趣味やこだわりを感じるアイテム(ネクタイやアクセサリーなど)を褒めながら質問すると、自然にコミュニケーションが弾むでしょう。

リアクションを大切に

相手が話している内容に対して相槌を打ったり、オウム返しで確認したりと、適度なリアクションをとることも大切です。ただし、矢継ぎ早に質問を連発すると相手が圧迫感を抱くので、タイミングや頻度には注意しましょう。

質問力がもたらす成長と信頼

ここまで紹介してきたとおり、疑問点を解決する「質問力」はあらゆる場面で役立ちます。さらに、質問力を向上させることで次のようなメリットが期待できます。

  1. 自己解決能力の向上
    聞く前にまず自分で調べるクセを身につけることで、情報収集や問題解決のスピードが上がる。
  2. 学習スピードの加速
    疑問点を積極的に解消していく姿勢が、結果的に経験の蓄積と実務スキルの向上につながる。
  3. 周囲との関係構築
    的確な質問によって周囲から「考えて行動している人」と評価され、信頼関係を築きやすくなる。
  4. コミュニケーション力の強化
    初対面でも質問を活用すれば会話がスムーズになり、業務面・プライベート面での人間関係も良好に。

まとめ

質問力は、単なる疑問解消の手段以上に、相手とのコミュニケーションを円滑にし、自分自身を成長させる大きな鍵となります。特に近年はオンラインでのやりとりが増え、短い時間で要点を正確に伝える力が求められる時代。まさに「質問こそがビジネススキルを底上げするツール」だと言えるでしょう。

もしあなたが「これは解決できない」と感じる疑問に直面したら、この記事を思い出し、自分の質問の仕方を見直してみてください。
質問力を磨くことは、あなたの可能性を広げ、ワンランク上の社会人へと成長する大きなチャンスになるはずです。

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