ブログを始めたい初心者におすすめ 無料ブログサービスの比較
TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSがコミュニケーションツールの主流となってひさしいですが、他者との交流、ネットワーク構築に主眼の置かれたSNSは、情報発信や創作発表の場にはあまり適していません。
そうした点に不満のあるユーザーにとって、長文や動画など多様なコンテンツを投稿でき、検索エンジンとの繋がりが太いブログは、自己表現にうってつけのプラットフォームといえるでしょう。SNSの勢いにだいぶ押されてはいますが、ブログに対する需要は根強く残っています。事実、いまだに多くのブログサービスが存在し、日々無数のブログが更新され続けています。
本稿では、これからブログを始めようと考えている人に向けて、人気の高い、または注目の無料ブログサービスを紹介します。それぞれの特徴を挙げているので、自分のやりたいことに合ったサービスを選ぶ参考にしてください。
人気のブログサービスを比較
いまや「ブログ」とひとくくりにするのが難しいほど多彩なブログサービスが提供されていますが、まずはオーソドックスなスタイルのブログを作成できるサービスをまとめます。
サービス名 | 容量 | 独自ドメイン | 複数ブログ | アフィリエイト | HTML編集 | CSS編集 |
---|---|---|---|---|---|---|
Amebaブログ | 1TB | × | 1 | △(有料) | △ | × |
ライブドアブログ | 無制限 | ○ | 10 | ○ | ○ | ○ |
FC2ブログ | 10GB | △ (有料) |
1 | ○ | ○ | ○ |
はてなブログ | 300MB/月 | △ (有料) |
3 | ○ | ○ | ○ |
Amebaブログ
総利用者数が4000万人を超え(2014年8月時点)、国内の主要ブログサービスで投稿された全ブログ記事でトップのシェア(約60%)を誇るとされる、通称「アメブロ」。芸能人・著名人をはじめとするオフィシャルブロガーの数もダントツで(およそ20000人)、いまのところひとり勝ち状態といえます。
足あと機能「ペタ」、アバターサービス「アメーバピグ」など会員同士でコミュニケーションをはかれるツールが豊富なため、新規ブログでもアクセスを集めやすいのが特長です。開設やカスタマイズが容易なのも、ブログ初心者には大きな魅力でしょう。反面、無料版だとページ内に広告が多く、レイアウト的に独自色を出しにくいのが難点です。
ライブドアブログ
ページのデザインテンプレートが充実していて、カスタム性も高い。アフィリエイトに寛容なこともあり、とくにアフィリエイターに人気のあるブログサービスです。また、容量制限がなく(10GBからいくらでも追加可能)、スマートフォンやタブレット端末からの投稿・閲覧に完全対応しています。
FC2ブログ
容量が大きく、デザインテンプレートやプラグインの種類が豊富。HTML/CSSの編集ができ、レンタルサーバーや動画サービスなどの無料コンテンツも利用可能。自由度の高さはトップクラスですが、そのぶんブログ初心者は持て余してしまうかもしれません。1ヵ月以上更新が滞ると大きな広告が強制表示されてしまうので気を付けましょう。
はてなブログ
ブックマークをオンライン上で管理し、それをユーザー同士で共有する「はてなブックマーク」との連携がなによりの強み。そのほか、ブログを購読(無料)できる「読者」システム、1クリックで記事に評価を付けられる「はてなスター」など、新規アクセスを呼び込んだり、外部評価を得やすい機能が多いのが特長です。
ページデザインは他サービスに比べるとシンプル。テキスト中心のブログを作りたい人にオススメです。
ほかにも、Seesaaブログ、JUGEM、Yahoo!ブログ、エキサイトブログなどなど、無料ブログサービスは数多く存在します。デザインテンプレート、高機能エディタ、SNSとの連携、アクセス解析機能などはほとんどのサービスで実装されており、無料で使用する限り各サービスの内容に大差はありません。あとは、人気ブログをチェックしたり、実際に使ってみるなどして、好みのものを見つけてください。
SNSライクな新世代のブログサービス
つぎに、従来のブログとはタイプの異なる、SNS時代に適応した比較的新しいブログサービスを紹介します。どれも基本無料で、さまざまな形で情報発信ができる、表現者/クリエイター向きのサービスになっています。テキスト中心のブログに物足りなさを感じる人は、こちらを選んでみてはいかがでしょうか。
Tumblr
ブログ、ミニブログ(マイクロブログ)、そしてソーシャルブックマークの機能をあわせ持ったメディアミックスブログサービス。記事の投稿のほか、テキストや画像、動画などを「引用」し、スクラップブックのように使うこともできます。メイン画面(ダッシュボード)にフォロワーの投稿がリアルタイムで表示され、それを「リブログ」で拡散したり「スキ!」で評価できるあたりはTwitterに似ています。
ページデザインは豊富なテンプレート(テーマ)でカスタマイズが可能。広告が入らないのも嬉しいところです。
note
プロの作家やミュージシャン、フォトグラファーなども多く利用するnoteは、記事を有料コンテンツとして公開できる、まさにクリエイター(志望者)のためのソーシャル系ウェブサービスです。テキストや画像、音楽などの「作品」はSNS感覚で簡単に投稿でき、記事ごとに無料/有料の設定、有料の場合は100円からの金額設定が可能。売買は完全に個人間のやり取りになります。
また、無料公開されているコンテンツでも、気に入った読者は「クリエイターをサポート」として課金(投げ銭)を行えます。
インターフェースはきわめてシンプル。電子書籍を読むようにコンテンツを閲覧/鑑賞できます。
g.o.a.t
昨年(2016年)7月にリリースされた「ビジュアルブログ」サービス。そのコンセプトが示すとおり、画像や動画などのビジュアルを最大限に活かしたブログを手軽に作成できます。Pexels、PAKUTASO、Aicoccoなど、プロカメラマンによる高画質な写真を無料で使える各社フォトストックサービスと提携しており、アップロード時にトリミングやフィルター処理などを行える画像加工機能も備えています。