webページから表データを取得するには?自動更新可能な設定で時短
インターネット上にある表データをエクセルに取り込むには、いくつかの方法があります。この記事では、自動更新可能にする方法と、自動更新をしないようにする方法の2つを、それぞれ解説します。情報処理で時短を目指す方は、ぜひご一読ください。
この記事の目次
自動更新可能となる情報の取得方法
インターネット上の表データを自動で取得・更新できるようにするには、エクセルの機能である『クエリ』を使うのが便利です。
この記事では、説明のために以下のhtmlファイルを作成し、これに合わせて解説を行っていきます。
上のhtmlデータをインターネットブラウザで表示すると、次のような表が表示されます。
ぜひお手元に似たようなhtmlファイルを用意して、クエリ取得の練習をしてみてください。
クエリを活用する
まずは、データを取得したいエクセルファイルを開きます。
次に、上部リボンの『データ』内にある『Webから』を選択します。
このURL部分に、データの取得元となるURLを入力します。
URLは、上部の『URLバー』に表示されているものをコピー&ペーストします。
今回の例では自作のhtmlファイルなので、パソコン上でhtmlファイルを保管している場所がURLとして表示されていますが、一般的なWebページであれば『https://』から始まるアドレスが指定されます。
URLを入力し『OK』ボタンを押すと、下図のようなポップアップに遷移します。
表がいくつも挿入されているWebページの場合、この『table』部が複数ありますので、目的の表を『テーブルビュー』で確認して選びます。
選択できたら、下の『読み込み』ボタンを押してください。
すると、新しいタブが開き、下図のような形で情報の取得ができます。
この情報は元データと紐づいたものになっているため、URL内の情報が書き換わった後に更新を行うと、このエクセル上のデータも自動で変更されます。
情報更新したいときは
情報を更新するときは、『クエリ』内にある『読み込み』『更新』ボタンを押します。
また、定時的に自動更新をかけたい場合には、同じく『クエリ』内の『編集』『プロパティ』から選択が可能です。
『コントロールの更新』部で、希望する更新の状況に合わせてチェックボタンを入れてください。
メリットと注意点
自動でウェブの表情報を取得できることの大きなメリットは、株価など、時間によって変動が大きいデータを一律でチェック・管理できることです。
時間によって変化の大きいデータの場合、ほかの業務を行いながら定時的な管理・記録が難しいため、こうした自動更新を活用して情報を処理できるのは、かなりの利点といえます。
一方で、情報が勝手に切り替わってしまうという点については、注意が必要です。
会議用の資料を作成するときなど、自動更新が有効になっているクエリのデータを元にしてしまうと、根拠となる数字が変化し、整合性が取れなくなる恐れがあります。
資料作成時などの場合は、次にご紹介する、自動更新をしない表の取得方法で行うことをおすすめします。
自動更新不要な場合の情報取得方法
続いて、自動更新をしたくないときの表データ取得方法について解説します。
こちらでも、先ほどと同様のhtmlファイルを使用して説明します。
クエリで取得して情報更新を行わない
エクセルのクエリを使用して情報を取得する方法は、先ほどご紹介した通りです。
この方法で情報を取得した後、プロパティから『コントロールの更新』のチェックボタンをすべて外します。
こうすることで、常に自動では更新されないようにすることができます。
ただし、『クエリ』内『読み込み』『更新』ボタンを押してしまうと、手動での更新ができる状態です。
誤操作で情報更新をしてしまわないようにするためには、シート全体をコピーして、別シートに数値で貼り付けるという方法も取れます。
そのままwebからコピー&ペーストする
最もシンプルな手法として、インターネットページから抽出したい表をそのままコピー&ペーストするという方法も取れます。
上図のように、抽出したい範囲をドラッグしてコピーし、エクセルファイルの添付したい位置にペーストします。
この方法の場合、クエリの設定などもないため、テーブル化は別途、手動で行う必要があります。
メリットと注意点
長期に渡って同じデータを元に計画を立てる場合、例えば研究などの基準となるデータとして情報を使う場合は、自動更新されない方法を選択するのがいいでしょう。
逆に、日々更新されていくデータを追っていきたい場合には、データの自動更新ができない方法だとかなりの時間が取られてしまいます。
業務の内容にマッチした情報取得方法を選択しましょう。
情報の取得・精査で時短を目指そう
インターネット上の表データをエクセルに抽出する方法を2パターン解説しましたが、自動更新・手動更新(自動更新なし)のどちらにも、それぞれのメリットがあります。
表データをエクセルに取得する方法自体は、決して難しくありません。
業務において日々の情報取得がタイムロスになっている方は、ぜひほかの技術とも組み合わせて、時短を目指してみてください。