ネットでプチ起業できる? サロネーゼの働き方とは?
プチ起業家サロネーゼ
みなさんはサロネーゼということばをご存知でしょうか?
サロネーゼとは、自宅で趣味を生かした知識や技術を教える教室を主宰する女性たちのこと。2006年に光文社の女性誌「VERY」編集長が当時流行していた「シロガネーゼ」に似せて「サロネーゼ」と命名。
―――『24万人の女性を動かす!? 「サロネーゼ」に企業が注目する理由』(日経トレンディ)より引用
自宅で教室を開ける手軽さから、プチ起業として主婦の方にとても人気なんだそうです。
ちなみにサロンとは、
サロン【(フランス)salon】 の意味
1 洋風の客間。応接室。また、ホテル・客船などの談話室。サルーン。
2 ヨーロッパ、特にフランスで、上流階級の婦人が、その邸宅の客間で開いた社交的な集まり。
3 美術の展覧会。
4 美容や飲食などの接客を主とする業種・店舗につける語。「ビューティー―」―――『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)より引用
日本ではエステサロンやネイルサロンなど、2を語源にして誕生した4の和製フランス語のサロンが多く使われていますね。
サロネーゼならあなたの資格をいかせる
今この記事をご覧の方の中には、持っている資格をいかせる場所がないという方もいらっしゃると思います。
簿記検定やTOEICなどのビジネス実務系の資格が求められる場所は数多くありますが、専門的な資格をいかせる場所はごく少数です。
実際、趣味が高じて資格を取ってもあとはそれきり、という方をよく見かけます。
せっかくなら資格をいかしてお仕事をしたいと考えているのであれば、自宅サロンも候補のひとつに加えてみてもいいのではないでしょうか。
また反対に、簿記検定やTOEICの資格をお持ちの方は、資格取得対策の塾などはいかがでしょう。
社会に出てからビジネス向けの資格を取得された方のブログなどを読んでみると、ほとんどの方が独学で試験に臨んでいます。
通信講座などはけっこうな料金を支払うことになるうえ、これは独学の方にも言えることですが、自分でスケジュールを管理しなくてはいけないので、カリキュラムを消化することができずにお金を無駄にしてしまうなんてことも。
そういった方のために手ごろな料金のスクールを開くのもいいかもしれませんね。
自宅でサロンを主催するうえでのメリットとデメリット
手軽に始められていいことづくめのような紹介をしてしまいましたが、もちろんデメリットも存在します。
自宅でのサロン起業においてのメリットとデメリットも知っておきましょう。
メリット
- 時間が自分で決められる
- 休みを自分で決められる
- スペース代がかからない
- 好きなことをして収入を得られる
たとえばパートタイムのお仕事を探していても、募集があるのはお子さんの帰宅時間とかさなってしまうような就業時間のお仕事ばかりです。働いている方はお休みが取れずに行事に参加できないこともしばしば。
勤務形態を自分で設定できるのはサロネーゼの最大のメリットだと思います。
会場が自宅なのでスペース代が発生しないうえ、教室で使う道具も各自で用意してもらえるなら初期費用は最小限に抑えられます。
そしてなにより好きなことをして収入を得られるのがうれしいですね。
デメリット
- 自宅に招くのでプライバシーが侵害される
- 宣伝・費用管理などすべて自分の仕事
- ご近所の理解が得られない場合もある
見ず知らずの方を自宅に招くことになるので、セキュリティー対策などが心配ですね。
すこし迷惑な利用者さんがいても、せっかく来てくれたからと強く注意できないこともあるかと思います。
そういった利用者への対応や、宣伝、予約受付、費用管理などすべて自分の仕事になります。経営面の勉強もしておいて損はないでしょう。
さらにご近所への配慮もしなくてはいけません。
規模にもよりますが、人数が集まると静かに話しているつもりでも周りの人にとっては騒音になりえます。
人気サロネーゼ『Ranさん』
有名なサロネーゼに、パン教室『konel こーねる』を主催しているRanさんがいらっしゃいます。
テレビや雑誌で取り上げられたこともある方なのでご存知の方も多いと思いますが、なんとRanさんはお子様がかいたイラストをパンにしてしまったんです!
Ranさんのインスタグラム(konel_bread)から作品をいくつかご紹介します。
円柱型のパンをスライスしていくと金太郎飴や飾り巻き寿司のように、切り口からイラストが現れます。
最初はお子様のために作ったイラストパンでしたが、インスタグラムにアップした写真が話題を集め、自宅でパン教室を開くまでに。
アメリカ・ニューヨークポスト(Web)で紹介されたり、CNNから取材をうけたり、など世界中から注目を集めている方なのです。
2016/11/9に扶桑社からレシピブックを出版されています。
サロンを宣伝できるサービス
Ranさんのように、人気サロネーゼの中には何か月も待たなければ予約がとれないという方もいらっしゃいますが、そんな方はごく一部。
多くのサロンが開業されている陰で、多くのサロンが廃業しているのも事実です。
手軽で始めやすいということはライバルが多いということです。
差別化を図るのも大事ですが、一番力をいれなくてはいけないのは宣伝です。
そもそも認知されていなければほかのサロンと比較さえしてもらえません。SNSやブログを最大限に活用してたくさんの方の目に留まるようにしましょう。
地元のフリーペーパーに掲載してもらうのも手ですね。
自宅サロンの宣伝に役立つサービスはたくさんあります。
積極的に活用していきましょう。
■FREEPAPER NAVI
全国のフリーペーパーを紹介しているサイト。
地元のフリーペーパーを検索するとほとんどがホームページのURLを記載しているので、ホームページから掲載依頼ができます。
■エキテン
店舗の口コミ・ランキングサイト。
登録すると地域から検索できるようになるので、利用者に見つけてもらいやすくなります。
「行きたい」ボタンというブックマーク機能もモチベーションにつながります。