売上が増えるLPの制作方法とは?成果が出るランディングページの作り方

最終更新:2025年06月13日 公開:2025年06月16日

顧客のアクションを引き出すランディングページ(LP)は、Webマーケティングにおいて重要な集客・販促のツールです。特に広告やSNSと連携して使用する場合、LPのクオリティがそのまま売上に直結することも珍しくありません

本記事では、成果が出るLPに共通する要素や、売上を伸ばすための設計手順、ありがちな失敗と対策、さらにすぐに使える改善チェックリストまでを詳しく解説します。ぜひ自社のLPと照らし合わせながら、効果的な構成や運用方法を取り入れてみてください。

成果を出すLPに共通する“5つの要素”とは?

効果を生むランディングページには、共通する5つの重要な要素があります。これらが適切に設計されていなければ、見た目に優れていても成果にはつながりにくく、期待するコンバージョンを得ることは難しくなります。

ペルソナに寄り添った訴求設計

LPのターゲットは誰なのか? これを明確にせずに制作を始めてしまうと、「誰にも刺さらない」ページになってしまう可能性があります。性別、年齢、職業、悩み、ネット上での行動パターンなどを想定したうえで、理想顧客(ペルソナ)に刺さるような内容にすることが重要です。

インパクトのあるファーストビュー

ファーストビューは、LPで最初に目に入る箇所であり、ページを読み進めるか判断される重要な部分です。キャッチコピー・ビジュアル・CTA(行動ボタン)の3点セットで構成し、次のような軸で設計します。

  • 問題提起型:「その腰痛、我慢していませんか?」
  • ベネフィット型:「たった30分で書類整理が完了」
  • 共感型:「忙しいあなたにこそ必要な一品です」

ベネフィット中心の訴求

商品やサービスの機能を紹介するだけでなく、「それによってユーザーの生活がどう変わるか」を伝えることも重要です。たとえば、掃除機の場合、「吸引力が高い」ではなく、「掃除の時間を半分に短縮できる」といったように、具体的な行動や生活の変化を示すことで、ユーザーが利用する場面をイメージしやすくなります。

社会的証明と信頼の裏付け

第三者の声や数字は、訪問者に「このサービスは信頼できそう」と思わせる強力な材料になります。以下のような要素を活用しましょう。

  • 実績:導入企業数、販売件数
  • 評価:Googleレビュー、SNSの声
  • 第三者評価:メディア掲載、受賞歴など

明確でわかりやすいCTA

「資料請求」「無料相談」「今すぐ申し込む」など、訪問者が迷わず行動できるよう、目立つ位置に具体的なCTAボタンを配置します。クリック率を高めるには、文言・色・配置に一貫性を持たせることがポイントです。

売れるLPの設計手順|制作前に決めるべきこと

成果の出るLPは、見た目のデザインよりも事前の設計段階で決まると言っても過言ではありません。制作に入る前の準備こそが、成果を左右する大きな要素となります。

行動ゴールの明確化:ユーザーに「何をしてほしいか」を具体的に定める

「何をしてほしいのか」を明確に定義します。ゴールは以下のように分かれます。

  • 商品購入
  • 資料請求
  • メールアドレスの取得(リスト獲得)
  • セミナー申込・相談予約 など

ゴールによって構成やライティングの戦略も大きく異なるため、目的設定は最優先です。

ペルソナ設計とインサイトの把握

ペルソナを設定したら、次はユーザーの「悩み・欲求・行動の背景」を掘り下げます。

  • なぜこの商品に興味を持つのか?
  • どんなキーワードで検索しているのか?
  • 決断を妨げている心理的な不安は何か?

このインサイトに応えることが、共感性と信頼性につながります。

競合LPの分析

競合のLPから以下を読み取り、自社LPとの差別化ポイントを明確にします。

  • キャッチコピーの切り口
  • 訴求しているベネフィットの傾向
  • 構成パターン(ファーストビュー・料金表示の位置など)

同じ市場内で「どう違うか」を明確に示すことがCV率向上につながります。

パーツ別に解説!LPで売上を伸ばす構成とライティングのコツ

LPは、ユーザーの思考フローに沿って構成することが重要です。ここでは代表的な構成とライティングのポイントを紹介します。

ファーストビュー(キャッチコピー+ビジュアル+CTA)

  • 短く、直感的に伝える
  • 数値や実績を入れると信頼性が増す
  • CTAボタンは1スクロール以内に配置

例:「月間5,000件の申し込み実績!30分で完了する資料請求はこちら」

サービス説明(ベネフィット訴求)

  • 「他社との違い」ではなく「使うとどうなるか」を強調
  • Before/Afterの図や写真が有効
  • 疑似体験を通じて納得を促す

口コミ・レビュー・導入事例

  • 実名+顔写真+所属(可能であれば)を入れると効果倍増
  • 読者に近い人物の声を優先的に掲載
  • 問題→使用→改善という流れで構成すると信頼性が高まる

FAQ(不安払拭)

  • 購入前に生まれやすい不安や疑問をピックアップ
  • たとえば:「返品できますか?」「初期費用はかかりますか?」など
  • 無理に入れるより、「安心材料を提示すること」が目的

クロージング(保証・特典・緊急性)

  • 「今だけキャンペーン」「先着○名限定」などで行動を後押し
  • 保証制度(返金保証、無料相談など)があるとCV率が上がる

中小企業がやりがちな失敗パターンとその対策

中小企業では、限られたリソースや専門知識の不足により、ランディングページ制作で陥りやすい失敗がいくつかあります。これらの典型的なパターンを事前に把握し回避することで、無駄のない、成果につながるLP制作を目指しましょう。

情報を詰め込みすぎる

LPは“ひとつの目的に特化したページ”であることが原則です。情報が多すぎると、ユーザーは「何を伝えたいのか」が分からなくなり、途中で離脱してしまいます。

  • LPの目的(例:資料請求、申込)を1つに絞る 
  • 目的達成に直接必要な情報だけを厳選する 
  • ページ内に他ページへのリンクを極力設けない

デザインに頼りすぎる

「プロっぽい見た目」にこだわるあまり、伝えるべき中身が薄くなってしまうことがあります。洗練されたビジュアルはユーザーの第一印象を良くする効果がありますが、それだけではコンバージョンは獲得できません。

  • 誰に向けたページなのか、どんな悩みを解決できるのかを文章で明確にする
  • コピーライティングに力を入れ、感情を動かす言葉を意識する

CTAが少ない・分かりにくい

せっかくページを読んでもらっても、行動ボタン(CTA)が少なかったり目立たない場合、ユーザーは次に何をすべきか迷ってしまいます。行動を促すボタンを適切な位置とデザインで配置することが重要です。

  • ファーストビュー・中間・最下部など複数箇所にCTAを配置
  • ユーザーの目に留まりやすい色・サイズを使う
  • 「30秒で申し込めます」「資料はメールで届きます」など、行動後のメリットを明記

モバイル対応が不十分

スマホユーザーが多数派となった今、PC表示に最適化されたLPでは成果は見込めません。スマホで見た際に読みづらい・ボタンが押しづらいなどの問題は、CV率の大幅な低下につながります。

  • 制作時点から「スマホファースト」で設計する
  • テスト時には必ず複数のスマホ画面で確認する
  • モバイル表示専用のLPを用意するのも一案

すぐに使える!中小企業向けLP改善チェックリスト

LPの成果が思うように出ないときは、構成や訴求ポイントに抜けやズレがある可能性があります。以下のチェックリストを使えば、改善すべきポイントが一目でわかります。

設計・戦略面のチェック

  • LPの目的(購入・申込・資料請求など)が明確に設定されている
  • ペルソナ(理想の顧客像)を具体的に定義している
  • 訴求内容がユーザーの悩み・ニーズに沿っている
  • 競合との差別化ポイントを明確にしている

コンテンツ・構成面のチェック

  • ファーストビューにキャッチコピー・ビジュアル・CTAが揃っている
  • 商品・サービスのベネフィット(得られる未来)が中心に語られている
  • ユーザーの信頼を得る実績やお客様の声を掲載している
  • FAQや保証情報など、不安払拭コンテンツがある

デザイン・導線面のチェック

  • CTAボタンが目立つ色で、適切な位置に複数配置されている
  • CTAの文言が具体的で行動を促す内容になっている(例:「無料で試す」「今すぐ予約する」)
  • スクロールを前提とした「読みやすい流れ」になっている(1スクリーンごとに誘導がある)
  • PC・スマホの両方でレイアウトが最適化されている

運用・改善面のチェック

  • LPにアクセス解析ツール(Google Analyticsなど)を設置している
  • コンバージョン率(CVR)を定期的にチェックしている
  • A/Bテストや改善施策を実施している
  • 広告からの導線が、LPと一貫した訴求になっている

成果を出すLPの鍵は「設計」と「共感性」

ランディングページ(LP)は、ただ美しく作るだけでは成果につながりにくいです。重要なのは、「誰に、何を、どう伝え、どう動かしていくか」という設計力と戦略的思考です。

本記事では、成果を出すLPに共通する5つの要素をはじめ、ペルソナ設計やファーストビューの作り方、さらには中小企業が陥りやすい失敗とその回避策までを具体的に解説しました。また、すぐに改善に着手できるチェックリストも紹介しましたので、今あるLPを見直す際の参考としてぜひ活用してみてください。

LPの反応率を高めるには、最初から完璧を目指すよりも、仮説・実行・検証・改善(PDCA)を繰り返すことが大切です。中小企業だからこそ、限られた予算の中で“成果の出る仕組み”を構築して、自社のLPを「売れるページ」に変えていきましょう!

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