問い合わせメールへの返信マナー|丁寧なお礼文例と好印象を与える書き方

ビジネスの現場では、日々さまざまな問い合わせメールが届きます。製品やサービスに関する質問、資料請求、取引希望など、その内容は多岐にわたります。こうした問い合わせに対して、丁寧かつ迅速に返信することは、信頼関係の構築やビジネスチャンスの拡大に直結します。
本記事では、問い合わせメールへの返信における基本マナーや注意点、そして好印象を与える返信例文をご紹介します。文章作成に苦手意識がある方も、ポイントを押さえることで、安心して対応できるようになります。
この記事の目次
問い合わせメールの返信が重要な理由
信頼構築の第一歩
問い合わせに対する返信は、相手との最初のコミュニケーションになることが多く、企業や担当者の印象を左右します。適切な対応をすれば、「この会社は信頼できそうだ」と感じてもらえるでしょう。
ビジネス機会を逃さない
返信の質やタイミングによっては、商談や契約といった次のステップへつながることもあります。逆に、返信が遅かったり、不親切だったりすれば、機会損失にもなりかねません。
基本の返信マナー5つ
24時間以内の返信が理想
可能であれば、24時間以内に返信を心がけましょう。忙しくても、最低限「確認しました」という旨の一次返信を送ることで、誠意が伝わります。
件名をわかりやすく
件名は、「Re: お問い合わせありがとうございます」など、相手が内容をすぐ把握できるように。やりとりが続く場合は、同じ件名を維持するのが基本です。
宛名は正確に
「○○様」など、相手の名前がわかっている場合は必ず明記します。名前が不明な場合は、「お客様」「ご担当者様」といった一般的な敬称を使います。
丁寧な敬語と文体
ビジネスメールでは、丁寧語を基本に。「〜させていただきます」「〜いたします」など、謙譲語や尊敬語を正しく使いましょう。
署名で会社情報を明示
メールの末尾には、氏名・所属部署・会社名・電話番号・メールアドレスなどを記載した署名を必ず添えましょう。相手が安心して連絡できるようになります。
好印象を与える構成テンプレート
問い合わせメールへの返信は、以下の構成を意識するとわかりやすく、相手にも好印象を与えやすくなります。
1.冒頭の挨拶とお礼
例:「このたびはお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。」
2.問い合わせ内容への言及
例:「ご質問いただきました〇〇について、以下の通りご案内申し上げます。」
3.回答・案内内容
相手が求めている情報を的確に、わかりやすく提供します。
4.フォローアップや補足
例:「ご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。」
5.締めの挨拶
例:「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。」
実際に使える文例集
例①:一般的な製品に関する問い合わせへの返信
○○様
平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
このたびは弊社製品Aに関するお問い合わせをいただき、誠にありがとうございました。
ご質問の件につきまして、以下の通りご案内申し上げます。
(例:製品は、〜の用途にご使用いただけます。また、現在は在庫がございますので、最短で翌営業日発送が可能です。)
その他にもご不明な点などございましたら、どうぞお気軽にお知らせくださいませ。
何卒よろしくお願い申し上げます。
────────────
株式会社○○○○
営業部 山田太郎
TEL:03-XXXX-XXXX
Mail:t.yamada@example.co.jp
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例②:資料請求への対応メール
○○様
このたびは弊社サービスにご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
お問い合わせいただきました資料を、本メールに添付のうえお送りいたします。
(※資料添付の場合はファイル名なども明記すると親切です。)
内容にご不明点などございましたら、何なりとお申し付けくださいませ。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
例③:サービス内容に関する質問への返信
○○様
このたびはお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
ご質問の弊社サービス「○○」につきまして、以下の通りご説明申し上げます。
(例:当サービスでは、フォーム作成からデータ収集までワンストップで対応しております。また、無料プランもご用意しております。)
ご希望に応じて、オンラインでのご説明も承っております。ご希望がございましたら、ご希望日時をお知らせくださいませ。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
自動返信メールを活用して、迅速・丁寧な対応を実現
問い合わせ対応において、すべてのメールを手動で返信していると、どうしても時間がかかりがちです。特に問い合わせ数が多い企業や、小規模なチームでは、初動が遅れることで機会損失につながるケースもあります。
そうした場合に有効なのが、「自動返信メール」の活用です。特に、お問い合わせフォームや、資料請求などのテンプレート化しやすい内容は、自動返信にするのがおすすめです。
自動返信のメリット
- すぐにお礼と受信確認が伝えられる
フォーム送信直後に「お問い合わせありがとうございます」といった自動返信を送ることで、相手に安心感を与えることができます。 - 対応までの時間稼ぎになる
「担当者より○営業日以内にご返信いたします」などの案内を入れておけば、返信が多少遅れてもクレームになりにくくなります。 - ブランドの印象アップ
丁寧な文面の自動返信を用意しておくことで、「対応がしっかりしている会社」という印象を持ってもらえます。
フォーム作成サービスを使えば簡単に導入可能
弊社が提供するようなWebフォーム作成サービスでは、フォーム送信時に自動でサンクスメール(自動返信メール)を送る設定が可能です。テンプレートを用意しておけば、誰でも簡単に、統一感のある丁寧な返信メールを自動化できます。
たとえば以下のような文面を自動返信として設定できます。
○○様
このたびはお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
内容を確認のうえ、担当より○営業日以内にご返信差し上げます。
お急ぎの場合は、お電話(03-XXXX-XXXX)でも承っておりますので、遠慮なくご連絡くださいませ。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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株式会社○○○○
お問い合わせ窓口
support@example.com
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よくあるNGパターンと注意点
- 返信が遅れる(2営業日以上空く)
ビジネスでは、迅速なレスポンスが信頼のカギ。遅れる場合は、一時返信で「確認中です」と伝えましょう。 - 曖昧な表現ばかりで情報が伝わらない
相手が「結局どうなのか?」と感じないよう、明確かつ簡潔に。 - 件名や署名がない
誰からの返信かわからず、不信感を与える原因になります。
まとめ
問い合わせメールへの返信は、単なる事務作業ではなく、ビジネスの入り口となる大切なコミュニケーションです。丁寧で的確な対応を心がけることで、信頼を得ることができ、さらなるビジネスチャンスにもつながります。
本記事で紹介したマナーや文例を活用したり、自動返信を可能にして作業効率をアップさせましょう。