AI英語学習アプリ「abceed」の賢い使い方

最終更新:2024年08月19日 公開:2024年09月18日

「TOEICや英検の資格のために勉強をしたいけど、中々時間が取れない。」
「参考書や問題集は買ったけど、勉強のモチベが続かない。」
このような方は、abceedをうまく活用して効率よく学習するのがお勧めです。

AI英語学習アプリabceedを利用すると、TOEICや英検などの英語の試験対策が効率的にできます。また、有料版と無料版では、大きな機能の違いがあります。

筆者もabceedの有料版をTOEICの勉強用に利用しているので、これからabceedを使って英語学習をする方、もしくは、使い方がわからず使いこなせていない方向けに、機能の詳細を紹介します。

abceedとは


abceedは「学習量×学習効率を最大化する」というミッションに基づき作られたAI英語学習アプリです。2022年3月にはアプリストア(App Store/Google Play ストア)の教育アプリ売り上げランキングにおいても1位を獲得*、2022年12月には、登録ユーザー数300万人を突破しました。

AIが豊富な教材の中から、利用者のレベルや学習状況に合った問題をピックアップし出題してくれる「レコメンド機能」が特徴です。学習経過とともにTOEIC・英検の予測スコアをリアルタイムで算出してくれるので、現在の自分のスコアの目安がすぐに分かります。
また、有料版なら400冊以上の人気教材がすべて使い放題です。
無料版でも300冊以上の教材音声が使用できます。

最近では、全国の中学・高等学校の教育現場へ導入され始めています。

HP:https://www.abceed.com/
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無料版abceedの機能

無料版(Freeプラン)で使用できる機能について紹介します。

  • 300冊以上の音声にフルアクセス
  • 倍速/シャッフル/区間リピート再生機能
  • 自動採点マークシート機能
  • 学習時間計測機能

以上が無料版での機能です。

abceedは、TOEICや英検の問題集らがアプリ内で利用できます。それらの教材に対して無料版では、音声やマークシート機能しか使えません。
よって、書籍での問題集を持っている方が、リスニングやシャドーイング用に音声を利用する方法や、自動採点マークシートを使用して採点をする方法などがあります。

いずれにせよ書籍で問題集を持っている方のための機能と言えます。
書籍での問題集を持っていれば問題や解説は紙で読めます。
よって、書籍・紙媒体での勉強法が自分に合っている方は、無料版で十分です。

筆者の場合、勉強の際には基本的にiPadを使用しています。書籍だと勉強の取り組みハードルが高く感じてしまい継続ができません。有料版で問題集自体をiPadやiPhoneで読んで勉強しています。

有料版abceed proの機能

有料版(Proプラン)で使用できる機能について紹介します。
料金プランは以下の通りです。

プラン 料金 月額換算 年間換算
1カ月プラン 2,700円 2,700円 32,400円
3カ月プラン 6,600円 2,200円 26,400円
1年プラン 19,800円 1,650円 19,800円

料金プランは1カ月、3カ月、1年の3プランがあります。
当然ですが期間が長くなるにつれて、月額換算は少額になります。
有料版での機能は以下の通りです。

  • 400冊以上の教材が使い放題
  • 問題レコメンド(おすすめの問題)
  • TOEIC/英検のスコア予測
  • TOEIC/英検オンライン模試
  • My単語帳
  • 辞書(ウィズダム英和・和英辞典など)
  • SWトレーニング
  • ニュース(The Japan Times Alpha)
  • MyBook無制限登録
  • 映画・ドラマ見放題

無料版での機能に加えて上記の機能が有料版では加わります。

問題集が使い放題

有料版では400冊以上の教材が使い放題です。問題集はPDFで読むのではなく、アプリが自動で問題を出題してくれる形式です。一問解答するごとに自動採点され、解説が表示されます。もちろん、音声の変速機能も使えます。

問題レコメンド・予測スコア

問題レコメンド機能は有料版を使う最大のメリットです。
有料版に登録すると「おすすめの問題」が使用できます。おすすめの問題では、AIが自分のレベルに合わせた問題を大量の問題集から選定し、出題してくれます

また、出題される問題のレベルは「10問出題したときに7問正解できるぐらいの難易度の問題」です。いわゆるギリギリ解けそうな問題です。

レベルは基本的には予測スコアを基準にしています。
abceedに登録すると、初めに10問/5分、15問/10分、30問/15分の3種類のテストを1つ選択して解くように指示されます。この時の正答数で予測スコアが算出され、初めの予測スコアとして登録されます。もちろん、色々な問題を解いていくうちにこのスコアは変動します。
TOEICで言うと、スコアによってどのパートが弱点なのかも評価してくれるので、自分の弱点分野(文法など)がわかります。

予測スコアと本番のTOEIC®公開テストスコアとの誤差は、約±6%と公式HPで説明されています。

もう一つ「おすすめの問題」で魅力的な点が、忘却曲線を意識した復習が可能なことです。おすすめの問題で間違えた箇所は、選別され後日に復習できます。その際に忘却曲線に沿った期間で再出題をしてくれるので効率よく復習できます。

おすすめの問題の横にある「総復習」から復習が行えます。

「おすすめの問題」は、英検でも同様に使えます。

以上のことをまとめます。

  • 「おすすめの問題」では、AIが自分に必要な問題を厳選し出題してくれる
  • 予測スコアから自分の実力、弱点がわかる
  • 「総復習」では、忘却曲線に沿った再出題をしてくれるので、間違えた問題が記憶に定着しやすい

オンライン模試

オンライン模試では、最短30問(約15分)から本番同様の200問(約120分)まで、4種類のパターン(30問/50問/100問/200問)の模試が利用できます。模試の問題は、問題集から本番に近いものが洗練されています。

公式HPには、最短の30問の模試でも本番誤差8%でスコアが出ると記載されています。

本番の試験と同じ200問を解くのは時間も体力も必要なので、最短15分から受けられるのは魅力的です。このオンライン模試は「本番の試験を想定してPart1からPart7まで通しで解いてみたい」という時に役に立ちます。英検でも同様です。

My単語帳

My単語帳は、学習中に出てきた分からない、または復習したい単語をその都度集めて単語帳にする機能です。My単語帳への単語の追加は、該当する単語を長押しするだけで可能です。自分だけの単語帳がワンタップで作れる機能になっています。

My単語帳は辞書と連携しているので、単語を入力した時点で主要な意味が上から3つまで自動で入力されます。それ以外の意味や辞書にない意味を加えたい場合は、自分で追加入力できます。

My単語帳は「ライブラリ」からいつでもアクセスできます。
登録した単語をわかる/わからないで振り分けや、4択のクイズ形式で出題してくれます。

SWトレーニング、ニュース(The Japan Times Alpha)

SWトレーニングとは、SpeakingとWritingの練習ができる機能です。
注意点は、すべての教材が対象ではないことです。

具体的には、シャドーイング・ディクテーションができます。
シャドーイングでは、自分の発音についてAIが採点をして完成度をパーセンテージで表記してくれます

ニュースでは、The Japan Times Alphaのニュース・コラム、およびバックナンバーの閲覧に加え、自動読み上げ機能を使った英字新聞の聞き流しが可能です。
また、全資料がSWトレーニング機能に対応しています。
ニュースは、話題・トピックごとに一報ずつ分けられています。文量がそこまで多くないので、毎日の継続学習や多読に向いています。

リスニングにおいて、自分が発音できない単語は聞き取れません
発音練習をすることはスコアアップに必須です。AI採点を利用して正しい発音をマスターできます。

映画・ドラマ見放題

有料プランなら、映画・ドラマコンテンツを利用した英語学習ができます。
英語の映画ならNetflexやAmazonなどで観られるのでabceedには必要ないと思われがちです。ですが、abceedでは英語学習者にとって必要なコンテンツが付け加えられています。

フレーズ毎、シーン毎に移動でき、フレーズの解説を見ることもできます。
また、日英同時字幕表示が可能です。再生スピードも変更できますし、ワンタップで前後のフレーズまで巻き戻し、進みができます。

また、映画やドラマを最初から最後まで見るのが面倒な方は、「フレーズ学習」の機能を利用して、重要なフレーズのみを学ぶこともできます。
映画やドラマがシーンごとに分けられており、各シーンで重要なフレーズが使われている部分のみが再生されます。

映画やドラマで実践的な英語に触れ、楽しみながら学習することができます。

abceedの効果的な使い方

abceedの効果的な使い方について、筆者の体験はもちろん、様々なユーザーが投稿しているブログ記事をもとに、共通している部分を紹介します。

共通していた勉強法は、以下の通りです。

  • 「おすすめの問題」→「総復習」→「オンライン模試」の周回
  • ニュースを多読、シャドーイング、ディクテーション
  • 音声は1.2倍に設定

「何の問題集から手を付ければいいのかわからない」「自分に合った問題集がわからない」という人は、「おすすめの問題」から取り組みましょう。
「おすすめの問題」は問題集から洗練されている問題なので、解説ももちろんあります。
TOEICならパートごとに問題を選択できます。また、パートごとに優先度を提示してくれるので「今日は何の問題からやろう」といったことを考える必要もありません。

とりあえず、「おすすめの問題」→「総復習」→「オンライン模試」の順を周回していれば、スコアは確実に上がります。

試験問題演習ばかりで飽きてきた人や気分転換をしたい人は、ニュースを使ってSWトレーニングをしましょう。興味のあるトピックなら取り掛かりやすいですし、専門的な単語の知識も身に付きます。

シャドーイングをすると、リスニング能力の向上だけでなく、スピーキングの能力が向上することが知られています。筆者もシャドーイングを毎日するようになってから、英会話中に話せるフレーズが増えてきた感覚があります。

1.2倍速の音声でリスニング・シャドーイングを行うと、試験中のリスニングが驚くほど聞き取りやすくなります。普段から高負荷で練習するのは効果的です。

abceedの悪い点

abceedの悪い点は、「体系的に学べない」ことです。

abceedは基本的に問題演習がメインになります。よって、単語や文法を1から体系的に学ぶことができません。そういった基礎的な部分から学習が必要な人はスタディサプリなどの学習コンテンツが適しています。

基礎が固まっていない人は、いくら演習をしてもスコアは伸びません。
大学受験や英語の試験などを経験し、ある程度の英語文法・単語知識を持った方以外は他の教材コンテンツを利用することをお勧めします。
abceedはあくまでも演習用のツールなので、初学者の方はまずは基礎を固めましょう。

まとめ

この記事では、有料版・無料版abceedの機能の詳細について紹介しました。
また、参考例として、実際にスコアを上げた方がどのようにしてアプリを活用していたのかも紹介しました。

  • abceedはTOEICや英検の試験勉強に特化した英語学習アプリ
  • AIが活用されているため、隙間時間に効率よく復習や問題演習ができる
  • 無料版では教材の音声やマークシートしか利用できないので、書籍を持っていることが前提
  • 有料版では問題レコメンド機能、教材・模試が使い放題で、News、SW、My単語帳、映画・ドラマ見放題などの機能も追加される
  • 「おすすめの問題」「総復習」「オンライン模試」を周回するのがお勧め
  • 英語を1から体系的に学ぶコンテンツではないので初学者には不向き

abceedは有料版になって初めて真価を発揮します。
また、スマホで学習できるので勉強のハードルが高くありません。学習時間記録や予測スコア表示もしてくれるため、モチベーションになります。

abceedを使って効率よく勉強し、スコアアップを目指しましょう。

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