【Excel】日付の処理をマスターして作業を効率化できる!日付に関係する関数まとめ
日程表や、カレンダーなど、Excelで日付を扱う機会は多いと思います。しかし、日付の表示の方法や、演算は少し複雑です。今回は、日付の表示方法と、日付の処理を効率化するための関数を4つ紹介します。
これまで、手作業で行っていた方は、ぜひ今回の手法を活用して、作業の効率化に役立ててください。
日付の表示形式
日付の表示形式は、様々な種類があります。例えば、「2020/10/27」、「2020年10月27日」や「令和2年10月27日」などです。Excelでは、セルの書式設定によって、これらを簡単に変更できます。
下図の通り、日付を入力したセルを選択し、「セルの書式設定」をクリックします。
「分類」が日付になっていることを確認し、「種類」から形式を選択します。和暦を使用したい場合は、下図の通り、「グレゴリオ暦」を「和暦」に変更します。
DATE関数で日付を表示する
Excelは、日付をどのように処理しているかご存知でしょうか。
実は、Excelではシリアル値という値を用いて日付を扱っています。シリアル値とは、1900年1月1日を1とし、そこからの経過日数を数値にしたものです。
例えば、下図の表は、左右の列で同じ値を入力しています。ただし、左の列には日付形式、右の列には標準形式を用いて表示しています。1900年1月1日のシリアル値が1になっていることが確認できますね。
このシリアル値のおかげで、日付の演算が簡単に行えます。日付は、Excel内部で、シリアル値として処理されていると知ることは大切です。例えば、1900年1月1日より前の日付はExcelで日付と認識できません。
「DATE関数」は、入力されている数字をシリアル値(日付)に変換するための関数です。関数の書式は以下の通りです。
DATE関数を使うことで、年、月、日が別々のセルに入っている時、それらをまとめて、日付に変換することができます。例えば、下図の通り、独立したセルからシリアル値を取得することで、簡単に和暦の日付データを作ることができます。
TEXT関数で曜日を表示させる
別のセルに、日付に対応した曜日を表示させる際、便利なやり方を紹介します。オートフィルで入力するやり方もありますが、ミスを防ぐためにも、自動で表示させる方法を覚えましょう。
日付のデータから、自動で曜日を入力するためには、「TEXT関数」を使います。
TEXT関数の書式は以下の通りです。
今回は、書式設定する値には、日付のセルを指定します。日付に関係する表示形式コードは以下のような種類があります。
表示形式コード | 表示(例) |
---|---|
aaaa | 日本語の曜日(例:月曜日) |
aaa | 日本語の曜日短縮形(例:月) |
dddd | 英語の曜日(例: Monday) |
ddd | 英語の曜日短縮形(例:Mon) |
WEEKDAY関数で曜日ごとに処理をする
曜日ごとに処理を行いたいと思ったことはありませんか?
例えば、「この曜日のセルだけ色を付けたい」などです。
シリアル値のままでは、特定の曜日だけを取り出すことが困難です。そんな時は、WEEKDAY関数をつかいましょう。WEEKDAY関数は、シリアル値から特定の曜日番号を返す関数です。以下にWEEKDAY関数の書式を示します。
種類は、返される曜日番号の種類を表しています。
自分の好みの種類を指定することができます。
以下に代表的な種類の例をまとめました。
種類 | 戻り値 |
---|---|
1または省略 | 1(日曜)~ 7(土曜)の範囲の整数 |
2 | 1(日曜)~ 7(土曜)の範囲の整数 |
3 | 0(日曜)~ 6(土曜)の範囲の整数 |
WEEKDAY関数は、IF関数とセットで使われることが多いです。
実際の使用例を下図に示します。IF関数とOR関数を組み合わせて、「土曜日と日曜日は休業日、それ以外の曜日は営業日と入力する」処理を行っています。
DATEDIF関数で年数計算をする
2つの日付データの年数や日数を計算する際は、DATEDIF関数が便利です。
Dateは日付、DifはDifferenceの略で差分を意味します。DATEDIF関数の書式は以下の通りです。
返される数字は、指定した単位によって異なります。
単位 | 戻り値 |
---|---|
Y | 期間の年数を返します |
M | 期間の月数を返します |
D | 期間の日数を返します |
下図に、DATEDIF関数の使用例を示します。TODAY関数で、今日の日付を呼び出し、入社日から今日までの年数と日数を計算しています。
例えば、勤続年数に応じた記念品をプレゼントする場面などで活躍します。
まとめ
日付の表示方法と日付に関係する関数を紹介しました。
セルの書式を変更することで、和暦や西暦を思い通りに変更できます。
また、関数は組み合わせて使うことで、複雑な作業が可能です。ぜひ、今回紹介した関数を使えるように練習してみてください。