Udemyとは?特徴や向いている人を解説
ビジネススキルやプログラミングスキルなどを体系的に学べる学習コンテンツとして、Udemyがあります。「Udemyを使って新しいスキルを身に付けたい」「Udemyについて詳しく知りたい」と考えている方向けに、Udemyの特徴や適性について解説します。
この記事の目次
Udemyとは
出典:Learn about Udemy culture, mission, and careers | About Us
Udemyは、米国法人Udemy,Inc.が運営する世界最大級のオンライン学習プラットフォームです。世界中にいる「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をオンラインの場でつなげています。
プログラミングやWebデザインやビジネス、マーケティングなど社会人に必要なスキルや知識を動画教材にて学べます。例えるなら、Udemyは学習コンテンツに特化したYouTubeです。
YouTubeなどの他の動画サービスと異なるのは、動画が講座単位で有料なことと、トピックごとに数本の動画がまとめられている点です。体系付けられた動画がセットになって1つの講座として販売されています。
主に社会人を対象としたサービス内容となっており、以下の13カテゴリに関した講座があります。
出典:オンラインコース – いろんなことを、あなたのペースで | Udemy
- 開発
- ビジネススキル
- 財務会計
- ITとソフトウェア
- 仕事の生産性
- 自己啓発
- デザイン
- マーケティング
- 趣味・実用・ホビー
- 写真と動画
- 健康・フィットネス
- 音楽
- 教育・教養
カテゴリごとに人気のトピックが提示されるので、目的の講座を見つけやすいです。
出典:オンラインコース – いろんなことを、あなたのペースで | Udemy
Udemyは、講師がアップロードした講義動画を買い切り型で購入するシステムです。サブスクリプションのように定額料金で見放題ではありません。
また、購入した動画には視聴期限と視聴回数制限がありません。購入した動画を使って、いつどこでも学習ができます。
講義動画は基本的には有料ですが、無料で視聴可能な講義もあります。
例えば、web開発のトピックを選択した場合の講座数は以下の通りです。(2023年7月時点)
- 全て 10,483 件
- 有料 9,182 件
- 無料 1,301 件
有料講座の値段はおおよそ10,000 ~ 30,000 円程度です。
出典:ウェブ開発オンラインコース: ウェブサイトの構築と改良 | Udemy
Udemyでは、月に1~2回程度、多い時には3回以上セールが開催されています。
定価10,000~20,000円の講座が1,500円近くまで値下げされ、講座を格安で購入できるチャンスです。見逃さないようにしましょう。
過去のセール情報はこちらです。
月 | セール名 | 期間 | セール価格 |
---|---|---|---|
1月 | 新春セール | 約10日 | 10%オフ |
2月 | バレンタインセール | 約2日 | 10%オフ |
3月 | 新生活応援セール | 約1日 | 10%オフ |
4月 | 新年度スタートセール | 約7日 | 10%オフ |
10月 | 学びの秋セール | 約3日 | 10%オフ |
11月 | ブラックフライデーセール | 約7日 | 最大95%オフ |
12月 | サイバーウィークセール | 約4日 | 最大95%オフ |
Udemyにはベネッセが出資しています。
大幅な値下げに怪しい感情を持つ方がいるかもしれませんが、きちんとしたポリシーをもって運営しているので、安心できます。Udemyでの信頼と安全 – Udemy
また、Udemyの講師になることは難しいように思われがちですが、実際はそこまでハードルが高くありません。
投稿するにあたって講義動画の審査がありますが、審査されるのはコースの内容ではなく、音質や画質だけです。また、顔出しする必要もなく、特別な肩書も条件としては必要ありません。よって、基本的には誰でもUdemyの講師になれます。
当然、講義動画の購入者がいれば収益が得られます。
以下がUdemyについてのまとめです。
- Udemyは講師が提供する講座動画が購入できるオンライン学習プラットフォーム
- ビジネススキルアップにつながる13のカテゴリで構成
- 講座動画は買い切り型で、いつどこでも視聴可能
- 有料のものでは10,000-30,000円の相場で、無料のものも提供されている
- 頻繁にセールが開催されていて、大幅な値下げがある
- 基本的には誰でも講師になれる
Udemy Businessとは
Udemy Businessとは、法人向けのオンライン学習プラットフォームです。企業が研修やスキルアップのためにUdemyを導入するための、企業向けサービス形態のことです。
従って、個人では利用できません。
個人向けのUdemyと異なるのは、厳選された9,500以上の講座をサブスクリプション(定額)で利用できる点です。Udemyが設けるいくつかの基準をクリアした講座になっており、「企業研修」に特化されています。
また、Udemy Businessの中でも特に魅力的なのが、「法人専用の管理機能」が備わっていることです。管理者が、講座ごとの学習の進み具合をグラフで確認できるので、学習の進捗管理に利用できます。
公表されている評価基準は以下の通りです。
- 講座(コース)評価4.4以上
- レビュー数25件以上
また、Udemy Businessにはオプションサービスがあります。
オプションサービスでは、社内のDXリーダーを育成するための、短期間で実務レベルを引き上げる学習プログラムが利用できます。Business Online Campusと呼ばれるもので、ベネッセが監修しています。
これまでのオンデマンド形式とは異なり、リアルタイムで講座やワークをします。
このオプションの特徴は、「学んで、実践する」を繰り返してスキルを定着させていく、短期間の集中講義スタイルを取っていることです。
出典:リモート下での社内コミュニケーション活性化のためオンラインコーチング講座で社内コーチを育成 | Udemy Business (benesse.co.jp)
また、Udemy講師の中でもトップクラスの評価を誇る講師陣が最先端のDX関連スキルを伝授しています。
国内、海外問わず多くの企業がコーチングとして導入しています。
出典:Udemy Business | 最先端のITスキルは実務を通じて学ぶ時代へ。社内水準を、世界水準に。従来のeラーニングや実地研修の常識を覆す、実践的な学びと圧倒的な低価格。IT人材課題で悩み続ける御社に、Udemyが革新をもたらします。 (benesse.co.jp)
Udemyのメリット
Udemyを利用する3つのメリットを紹介します。
- 講義の品質が高い
- 購入前にお試し視聴ができる
- 講座の口コミが見られるので信頼性が高い
講義の品質が高い
Udemyの講座動画は買い切り型で、視聴期限・回数が無制限です。
従って、いつどこでも学習が可能です。
また、講座は1つのコース体系となっています。明確なゴールが設定されているため、知識が体系的に学べるように1つのコースが構成されています。
出典:【5日でできる】はじめての Java プログラミング入門 | Udemy
出典:【5日でできる】はじめての Java プログラミング入門 | Udemy
題名と学習内容、要件が詳細まで提示されるので、誰が、どのように、何をするのかが明確です。
このJavaプログラミング講座の場合だと、プログラミングに触れたことがない初学者が対象で、座学や実際の演習を通じて、Javaプログラミングの概要を知り、基礎的なコードが書けるようになります。
前提知識や環境として必要なものは、要件で説明されています。
出典:【5日でできる】はじめての Java プログラミング入門 | Udemy
高評価な講座だと、講師がその分野のエキスパートである場合が多いです。例えば、現役のエンジニアやビジネスマン、大学講師、起業家などの方々がいます。
また、Udemyでは講師に対して質問ができます。(受講しているコースについて質問する方法 – Udemy)
YouTubeなどのプラットフォームでは、質問ができないため、分からない点を解決することが困難でした。ただし、返信スピードは講師に依存します。
購入前にお試し視聴ができる
Udemyには、30日間の返金保証があります。
“Udemyでは、納得のいく受講体験をお届けするために、購入したすべてのコースを30日以内に返金できるようにしています。コースに満足できなかった場合は、理由を問わず返金を申請できます。”引用:コースの返金方法 – Udemy
ただし、いくつか注意点があります。
購入から30日経過した場合は返金されない
購入日から30日間を過ぎると返金対象外です。
動画の大部分を視聴・ダウンロードした場合は返金されない
「動画の大部分の視聴や動画のダウンロード」をしている場合は返金対象外になる可能性があります。
同じコースの購入と返金を繰り返している場合は返金されない
不正防止のため、同じコースの購入と返金を何度も繰り返している場合は、返金されなくなります。何度も間違えるはずがないという判断です。
購入時の値段が、返金金額となる
購入した講座がセール中の価格だった場合、返金される金額もセール中の金額になります。
iOSアプリ内から購入した場合はUdemy内で使えるポイントが付与される
Udemyは公式サイトの他にも、iOSアプリ、Androidアプリから有料講座を購入できます。ただし、iOSアプリ内から有料講座を購入した場合は、現金での返金はされません。代わりにUdemy内で使用できるポイントが付与されます。
返金保証の注意点をまとめます。
- 購入から30日経過した場合は返金されない
- 動画の大部分を視聴・ダウンロードした場合は返金されない
- 同じコースの購入と返金を繰り返している場合は返金されない
- 購入時の値段が、返金金額となる
- iOSアプリ内から購入した場合はUdemy内で使えるポイントが付与される
返金方法は公式サイトの下記のページで確認できます。
コースの返金方法 – Udemy
講座の口コミが見られるので信頼性が高い
Udemyでは、各講座の評価や講師の情報が確認できます。
口コミや講師情報は、講座を購入する前に見られるので、しっかりチェックをすれば自分に合った講義を見つけられるはずです。
いわゆるサクラのようなレビューはほぼないようです。
出典:【5日でできる】はじめての Java プログラミング入門 | Udemy
Udemyのデメリット
講義の内容が古いことがある
Udemyのデメリットとして、講座が古い場合があります。
Udemyで取り扱われるカテゴリは、日々新しい情報が更新されています。
古い講義だと、環境設備が最新のものと異なる場合があります。
初学者にとっては、何が新しくて古い情報なのか判断が難しいです。
従って、動画の最終更新の日付をチェックして判断しましょう。
講義の品質は講師次第
講師の都合によって講義が更新されない場合があります。
また、質問に対しての返信が講師によっては遅い場合があります。
Udemyは講師を雇っているわけではないので、講座の品質や更新は講師に依存します。
そういった講師の善悪の判断が難しいのもデメリットです。
口コミや講師の情報などを判断材料にして、良い講師に出会いましょう。
講座が多すぎる
講座が多すぎることで、どれを選べば良いのか迷ってしまいます。
特に初学者にとってはどれが適している講座なのか判断に悩みます。
今回の記事ではおすすめの講座を紹介しません。他のサイトなどでは、有識者の方が各カテゴリについておすすめの講座を選定してくれています。
これらを事前に調べ、参考にすることをお勧めします。
まとめ
この記事では、Udemyの特徴について解説しました。
- Udemyは、講義買い切り型のオンライン学習プラットフォーム
- Udemy Businessは、厳選された9,500講座から定額で受講し放題の企業研修向けの法人サービス
- 1つのコースで基礎から応用までを体系的に学べる
- 講師に講義の質問ができる
- 定期的に割引セールが開催される
- 30日間のお試し期間があり、期間内だと全額返金保証
- 口コミや講師情報、講義プレビューが閲覧できる
注意点
- 講義の大部分の視聴、ダウンロードをした場合などは返金対象外
- 講義動画が古い場合がある
- 講師の見分けが重要
Udemyの最大の魅力は、カリキュラムベースで講義が構築されていることです。
初学者が0から学ぶには最適なコンテンツです。
新しい資格やスキルを得たい方は、Udemyをスキルアップのための勉強に活かしてみてください。