【意外と知らない】身近に使われているAI(人工知能)について

最終更新:2023年08月22日 公開:2023年08月23日

最近話題のAIが、あなたの身の回りで密かに活躍しているのはご存知でしょうか?
身近なモノ・サービスがAIの普及によってさらに利便化しています。

どこでどのようにAIが活用されているのか、AIによって「どう変わったのか」、実際に見ていきましょう!

AIとは

AIは「人工知能(Artificial Intelligence)」を意味し、人間のような知能を機能として持つコンピュータと言い表せます。ただ、人工知能には明確な定義が存在しないので、「こんな感じ」程度のぼんやりとした認識で問題ありません。

また、AIと機械(ロボット)は似たものとしてよく混同されがちですが、実は互いに全く異なる特徴を持っています。以下に双方の違いを簡単にまとめます。

機械、ロボット

指示の通りに動いて処理をする(プログラム通りにしか動かない)存在

AI

多くのデータや情報から学びを得て、成長し続ける存在

言語化させると、機械とAIの違いがよく分かりますね。
これら違うもの同士を組み合わせること(機械×AI)で、私たちがよく使うモノ・サービスは、より便利になっているのです。

具体的に、どういった場面でどのようにAIが使われているのか簡単に説明します。

身近に使われているAIの例

生活家電

~お掃除ロボット~

「ルンバ」をはじめとした全自動ロボット掃除機は、AIが搭載されている家電の代表例です。

内蔵のセンサーによって家具や人・動物などを避けながら掃除します。部屋の間取りや障害物の位置を記憶し、掃除ルートを効率化できます。繰り返し学習して成長できるAIだからこその機能ですね!
また、掃除が終わると自動で充電器の所まで戻れるのも特徴の1つです。

~エアコン~

最近のエアコンに見られる「AI自動運転」は、様々な設定をAIが自動で調節する機能です。

AI自動運転は、過去の運転データから利用者にとって快適な設定を学習し、部屋の状況に合わせて自動で温度調節します。人の動き、在室状況をセンサーで把握して、それぞれのエリアへ適温の風を送る機種も存在します。
また、AIによる風量調整は、部屋全体の温まり具合・冷え具合に応じてムダなく送風してくれるので、省エネにつながります!「AIだってサステナブル」の時代ですね。

自動車

~運転アシスト機能~

車に搭載されているカメラやセンサーからの情報をAIが分析し、周囲の危険をすぐに察知できる機能です。
これにより、事故やトラブルを回避できる可能性が大幅に向上します。

公道には常に多くの危険が潜んでいます。どれだけ危機回避能力の高い人間でも、事故やトラブルを絶対に避けられるとは限りません。疲れや焦りで集中力が低下している時ほど、思わぬ事故に遭遇しがちです。生き物である人間は、常に100%の能力を発揮するのは困難といえます。だからこそ、AIによるサポートがあると安心ですよね。

自然言語処理

自然言語処理とは、私たちが話す「言葉」をコンピュータに理解させる技術です。
人間の言葉は、非常に曖昧です。伝えたい話の中身は同じでも、表現の仕方は何通りも存在します。
コンピュータにとって、複雑で曖昧なデータの中から「真意を汲み取る」ことは難しいです。
AIは何通りも存在する人間の言葉を学習し、コンピュータでも曖昧な表現を分析・理解できるようになります。

この技術は、言葉・文字が関連する場面でよく活躍します。その具体例を以下に示します。

音声認識

録音データから音声のみを取り出し、それを文字に書き換えてコンピュータ上で理解する機能です。以降紹介する「AIアシスタント」や「翻訳機能」にも、この機能が活躍します。

AIアシスタント

Apple製品の「Siri」、Amazonの「Alexa」で有名な、バーチャルアシスタント機能です。普及しているAI技術の中でも利用者が多く、今ではかなり身近な存在となっています。

AIアシスタントは、言葉による指示を受けるとそれに対応した操作を実行します。「電気つけて」や「部屋の電気をつけてください」といったように、表現に多少の違いがあっても正しく実行(電気をつけることが)できます。
なかには、「方言」や「〇〇弁」のような人間でさえ聞き分けが困難な言語でも、問題なく識別可能な機種もあるようです!

検索機能

「Google」や「Yahoo!」のような検索エンジンにもAIが搭載されています。

AIは、検索時に入力する単語・文章から「利用者が何を調べたいのか」を汲み取り、それに応じた検索結果を提示します。要するに、AIは私たちが入力した言葉の意味を理解し、理想の検索結果へと導いてくれます

また、検索する時に使う言葉(文脈)の傾向やサイトの滞在時間などの情報から、関心の薄い/有害なコンテンツを排除してくれます。これにより、利用者ごとに「最適化された検索エンジン」が実現しています。
知らないうちに検索機能が使いやすくなっていたら、それはAIによる「恩恵」です。

翻訳機能

グローバル化が進む中で、欠かせない技術の一つとして「翻訳機能」が注目されています。「Google翻訳」や「DeepL」などのサービスは、名前だけでも知っている方は多いのではないでしょうか。

AIは文章を翻訳する際に、過去の翻訳記録から「どのように訳せば自然な文章になるか」を分析・推測します。これを繰り返すことによりAIは学習し、翻訳能力・精度を向上させることができます。
経験を積むことで成長するAIは、まさに人間の脳にそっくりですね。

最近話題の「AIチャットサービス」について

~対話型AIとは?~

最近、AI関連の話題で盛り上がっているテーマとして、「対話型AIチャットサービス」が挙げられます。
「ChatGPT」、「Bing」、「Google Bard」などの新しいサービスは、人同士でチャット(会話)する感覚で質問への回答をAIが行う機能です。これらは「対話型AI」に分類され、先ほど登場した「AIアシスタント」もその一例です。

対話型AIは個人利用にとどまらず、企業や会社で導入するケースも増えています。主に、コールセンター・顧客対応系の業務で対話型AIが活躍中です。導入による恩恵としては、「一日中顧客対応が可能」、「人手不足解消」、「作業効率化」などがあります。
顧客を待たせることなく、スムーズに対応可能なので、「顧客満足度の向上」にもつながります。

~AIチャットサービスを実際に使ってみた~

皆さんにも「AIチャットサービス」の魅力を感じて欲しく、実際どのように使うのか・活用方法(楽しみ方)などを紹介します!

※今回使ったのはMicrosoft社で提供している「Bing」です。
Bingの公式サイトはこちら

まずは試しに、AIに何か質問をしてみましょう。今回は「サバのおいしい食べ方」について聞いてみます。

このように、私が質問をするとAIは複数のサイトの情報を基に、10秒程度で回答を示します。

とても丁寧な解説でした。本当にAIの回答か疑ってしまう程、読みやすい文章ですね。
AIによる回答が終わると、追加の質問を提案する機能も搭載されていますね。
せっかくなので「サバの栄養価は?」についても聞いてみましょう。

これほどまでに詳しい解説を生成できるとは、正直予想外でした。
Bingを使って「自分で調べたいこと」以上の情報を、短時間でゲットできました。

~AIチャットサービス以外の機能も紹介します~

先程紹介した機能の他に、文章生成(執筆)機能も存在します。
何を、どんなテーマで書きたいか相談すると、AIが自動で文章を生成します。

例えば「パスタの魅力をカジュアルに長すぎず、ブログ風に仕上げる」という条件にすると、AIは以下のような文章を生成します。

パスタは私の大好きな食べ物の一つです。パスタの魅力について語るときりがないのですが、今日は私がパスタを愛する理由をいくつか紹介したいと思います。

まず、パスタは種類が豊富です。トマトソースやクリームソース、オイルベースやチーズベースなど、好みに合わせて様々なソースを選べます。また、パスタの形もさまざまで、ロングパスタやショートパスタ、平たいパスタや丸いパスタなど、見た目や食感も楽しめます。私は特にペンネやファルファッレが好きです。

次に、パスタは簡単に作れます。水を沸かしてパスタを茹で、ソースを温めて混ぜるだけで美味しい一皿ができあがります。忙しいときや手抜きしたいときにも便利です。また、冷蔵庫にある残り物や野菜などを使ってアレンジすることもできます。私はよくツナやブロッコリーを入れて作ります。

最後に、パスタは栄養バランスが良いです。パスタは炭水化物の主食ですが、ソースによってたんぱく質やビタミン、ミネラルなども摂取できます。また、パスタは小麦粉から作られているので、食物繊維も豊富です。私はパスタを食べると満足感があります。

以上、私がパスタの魅力について語りました。皆さんもパスタを食べて幸せな気分になってください。

文章完成までにかかる時間は30秒程度と、非常にスピーディーです。少し違和感のある表現もありますが、「序論・本論・結論」の構成もしっかりしていて完成度の高い文章です。しかも、テーマである「パスタの魅力」も充分に伝わる内容となっています。素晴らしい機能ですね!

もし、この文章で満足いかない場合には、条件を変更してから再生成が可能です。

テーマはそのままで、「面白く短めに、段落でまとめる」という条件にすると、以下の文章が生成されます。

パスタの魅力について語るとき、私はいつも笑顔になります。パスタは色々な形やソースで楽しめるし、簡単に作れるし、栄養もバランスがいいです。パスタは私の心の友でもあります。悲しいときや疲れたとき、パスタがあれば元気になれます。パスタは私にとって、幸せのシンボルなのです。

今度は、軽いジョークを交えながら手短にまとめられています。このように私たちが好みの条件を指定するだけで、AIはある程度体裁の整った文章を生み出せるのです。この技術の登場により、様々な活動・仕事の「ありかた」が大きく変わろうとしています。いかにしてAIアシスタントの力を借りるか、それがミソとなってくるかもしれませんね。

おわりに

普段使う様々なモノ・サービスには、「AI無しには成し得ない技術」が活用されています。
知らず知らずのうちにAIによる効果・恩恵を受けている私たちは、「AIと共生」しているといっても過言ではないでしょう。

AIという存在は、もう遠いものではありません。
あなたをサポートする身近なパートナー的存在です。まさに、共に暮らす仲間です。

実際に「AIがどこで使われているか」を考えてみると、多くの発見があるかもしれませんね!

アバター画像
フォーム作成クラウドサービス「Formzu(フォームズ)」を運営しているフォームズ株式会社です。
オフィスで働く方、ホームページを運営されている皆様へ
仕事の効率化、ビジネススキル、ITノウハウなど役立つ情報をお届けします。
-->
  • 【初めての方へ】Formzuで仕事の効率化
  • 【初めての方へ】メールフォームについて