Microsoftの万能アプリLoop
Microsoft Loopは、2023年11月に正式にリリースされた、Microsoftの社内コラボレーションアプリです。Loopを活用することで、会社内でのテキストや情報共有の効率化が可能になります。
この記事では、Loopの詳しい機能や活用方法を紹介します。
この記事の目次
Microsoft Loopとは
Microsoft Loopとは、Microsoftの開発したMicrosoft365のコラボレーションアプリで、チームの情報をまとめて管理し、編集や共有をすることができます。
Loopは追加された情報を見やすく整理でき、また検索機能もあります。そのため、Loopに情報を保管することで、チームメンバーはいちいち色々なファイルを開く手間が省け、簡単に欲しい情報を手に入れることができます。Microsoft365をメインで使用しているチームが連携する際の業務効率を高めるアプリといえるでしょう。
Microsoft Loopの機能
Loopの3つの要素
Loop ワークスペース
チームメンバーでリアルタイムで情報をまとめ、共同作業を進めることのできる共有スペースです。
Loopはこのワークスペースを頂点に構成されています。関連するページやコンポーネントを一つのワークスペースにまとめることで、そのプロジェクトの情報が分かりやすくなります。
ワークスペースではチームメンバーを招待して共同作業をすることができます。
Loop ページ
ワークスペース内に追加できる作業（キャンバス）ページです。
常に同期がなされるため、チーム内での共同作業がスムーズになります。また、テキストを書く、表・画像を挿入する、コンポーネントを埋め込むことなどが可能です。リンクを他のMicrosoft365アプリに貼って共有することもできます。
Loop コンポーネント
Loopページ内の一部をLoopコンポーネントにすることで、その部分をリアルタイムで共有したり編集したりすることができます。
TeamsやOutlookなど、他のアプリケーションでも共有・編集できるコラボレーションツールです。
Copilotの活用
LoopではMicrosoftの生成AI「Copilot」を利用することもできます。ただし、編集などを行うにはMicrosoft 365 Copilot ライセンスが必要です。また、Microsoft 365 Copilotライセンスを手に入れるためには、Microsoft 365 E3 または E5 のライセンスが必要になります。
文章作成機能
Loopページ内でアイディア出しや文章作成ができます。
ページ作成機能
テンプレートから探さなくても必要な項目を作ることができます。
情報確認機能
Loopページ内の情報を検索したり、要約したりすることができます。
Microsoft loopの基本の使い方
ここでは基本的なLoopの使い方を説明します。「Loopの機能は色々あるようだけど、何から覚えればいいか分からない」、という方に向けて、とりあえずこれだけ覚えておけばOK！という機能をピックアップしたので参考にしてください。
ワークスペースの作成
ワークスペースは左上にある新規作成から作ることができます。
ワークスペースの名前と、共有するメンバーを決めます。共有するメンバーは後から追加することも可能です。
既存のファイルをワークスペースに追加しておくことができます。後からファイルを追加することも可能なのでスキップしても問題ありません。
ページの追加
ページの追加はワークスペース内の＋マークから行うことができます。
また、ページ内にサブページを作ったり、既存のページを他のページのサブページにしたりすることもできます。
新しいサブページを作るときは、ページ脇のメニューから新しいサブページをクリックしてください。
既存のページを他のページのサブページにしたいときは、サブページにしたいページをドラッグアンドドロップで移動させてください。また逆に、サブページをページにすることもできます。
メンバーの管理
ページの脇にあるピクトグラムからメンバーの追加が行えます。名前かメールアドレスで招待するか、リンクを共有してアクセスできるようにしましょう。
ツールの利用
/ を入力、または左端の + をクリックすると、文書作成に便利なツールを簡単に使用することができます。
また、Loop特有の共同作業をスムーズに進めるテンプレートや、他のアプリとの連携なども可能です。
全般
・新しいサブページを作る
ページに新しいサブページを作り、ページ内にリンクを設置します。
・表を作る
・チェックリストを作る
・箇条書き形式にする
・段落番号をつける
・日付（カレンダー）を挿入する
・コールアウト
目立つように注釈を入れることができます。
・コード
・Mermaid
図表を書くことができます。
・数学の方程式
数式を挿入することができます。
・目次
見出しを追加していくと、自動的に目次が書き込まれます。
・分割バー
・インライン式
流れを邪魔しないで綺麗な数式を挿入することができます。
テキストスタイル
・段落（本文）
・見出し（１，２，３）
・折りたたみ可能な見出し（１，２，３）
・引用文
・インラインコード
コード文を共有できます。
テンプレート
・タスクリスト
・投票テーブル
・進行状況トラッカー
・かんばんボード
・チームの振り返り
・Q&Aセッション
その他にもメンション機能やラベル付け、他のアプリとの連携等が行えます。
スマホアプリ版について
Loopにはスマホアプリも存在します。ツール等は同様に使うことができ、外出先で急ぎで編集したいときなどに便利です。ただし、作業中に他のワークスペースやページを確認したいときにすぐに移動することが難しいなど、PC版に比べると使い勝手は限定的です。スマホアプリ版は、あくまで補助的に使うのが効果的ではないかと思います。
まとめ
この記事の要点は以下の通りです。
- Microsoft loopは「ワークスペース」「コンポーネント」「ページ」の3つの機能で構成されている
- Microsoft loopを使うことでMicrosoft 365内の共同タスクがやりやすくなる
- テキストの共有、共同編集が簡単である
Microsoft loopを使って、社内での共同タスクを効率化していきましょう！
